09.25(月)
・まさにズレだな。自分の基準と他者の基準。
・自分が言いたいことならば、相手の気に触ることでも言ってみるのは大事なんだろうな。
・アジールがあるからこそ、時には戦えるのかもな。たしかに今ある自分のアジールを自覚すること。
・このままならなさのエネルギーはすごい。原動力になるかもしれない。
・家族に自身の気持ちを話せない状況って、結構厳しいよなぁ。
・みんな助け合っている生きてるんだよね。
・鍵穴のトリックは笑ったよな。
・顔こわって思ったが、こっちの人だって、相手によっては愛想よくしたりするもんだよな。
・多分、それぞれの英語が整ってないのなんて当たり前で、だからこそ伝わらないで聞き返したり、意を表明したりは当然なんだろうな。それに慣れるのか。どうなるのかわからないな。
・期待に応えられないということ。それが怖い。愛想良くする。それは怖いから。期待するような顔からああ違ったと切り捨てられるような顔に変わるのが怖いから。どうしようもなく怖く思ってしまう。それはどうしたらいいのか。払拭するものでもないんだろう。共にいるためには。声を聞こう。
・悩みは多い方がいいのか。人間の業を知っていく。それは自分や他者との可能性をどんどんしていくことなのではないか。
・ああもう苦しい。好きなものたくさんあって、死なないのに苦しい。なんでただ生活ができないの。ピンとくる”はたらく”が見つからないの。生きるのにお金がいるの。なぜ欲しかった愛じゃない家族に罪悪感を抱いてしまうの。ままならない。それにすがるしかない。情けない。情けないのに、それでも苦しい。これが正直なところだ。でもそう思ってしまうのは自分で罰しているし、社会からの声ではないのか。ただ、絶望を表す言葉を知らないことは、どれだけ苦しかっただろか。そしてただ苦しいと羅列することで、どれだけ救われるだろうか。しんどいもんはしんどい。それでもって感じだ。
・でもきっといつか、スペインに住んでたんだと、ふと思い出すときが来るのかもな。
09.26(火)
・ロールを演じるか。演じること
・歯磨くって言い方ウケるよね。磨くって改めてなんだろう。
・港町で生まれてない人はどうしたらいいのか。どうしたらいいんだ!!
・どこにいったって他者は違う言語を話すよな。
・散歩が楽しい。
・お金だよなぁ〜と言い合える瞬間が幸せなのかもしれないな。
・金だよな言い合う瞬間百日紅。
・花屋行きたい。
・神話って違国日記のようなものかもね。
・電車の中の人は、いつなんどきって顔してるよな。
・蚊に食われる人生だなぁ。ままならない。かゆいけど。虫よけ買うけど。
09.27(水)
・今日からほんとの俺のスペイン生活が始まる。
・わかりやすく嬉しくなってしまうな。
・話しかけるとき、「Buenas」って言ってんな。
・そんなに好きだったらお行儀よくいられないって確かに。力強い言葉に思わず笑ってしまう。
・そうだ。俺はスペインに住んでみたかったから来たのだ。
・言えなかったこと。でもそれは存在しないわけじゃなかったよな。
・物理的なアジールはなくとも、違国日記はいつだってそこにある。初心を忘れそうになったら帰ってこよう。
・好きなことを知っていての甘え。フェアではないのかもしれない。でもそれは深く愛されているからこそ、それを抱いてその人は生きていけるのではないだろうか。すごく美しい愛だと思うよ。
・夜明けを待てる場所でありたい。
・めんどくさいと片付けないのは、それだけ人間の業を知っているからかもしれないな。
09.28(木)
・睡眠のままならなさは、身体との対話だな。急ぐことはない。
・ゆっくり、ハッキリと、文脈を共有したから話してもらえれば、わりと簡単に英語でコミュニケーションできるかもしれない。たまに話せて、たまに全然ダメだと感じるのは、相手次第というのはあるかも。だって日本語だってそうでしょ。いきなり謎の文脈で早口で喋られたら、それはわからない。だからといって、上達しなくていいわけではないけれどね。
・コミュニケーションはいつだって、共犯的なものだ。どちらかの技量といより、お互いが乗っかろうとする姿勢が欠けていては成立し得ないものなのではないか。
・現実の言葉は、軽やかに思考を飛び越えていってしまう。それでも、その軽やかを掴もうと手を伸ばすことは辞めないつもりだよ。
・港町で生まれなかったからこそ、街を眺めるような少し距離の取った場所が好きなのかもしれない。自分が拠点とする場所は俯瞰できるところ。街の全体像を捉えられる場所。どちらかと言えば丘や山側だと思う。
・アジールは永遠に動かない場所ではないんだよな。むしろ拠点ができることで、ますます難しくなっていきそうだ。
・信頼と承認の場を作るにはって考えると難しいが、色んなものが混ざっていくんだろう。安心が変わらないってことはないんだろうな。場所だって変わっていくわけで。
・笑うことは度量があるよな。バカにするわけじゃなくて、はっはっは仕方ないねぇみたいな。
・俺の心はどこでも自由だ。だけども、制度的に住めない場所があるだけで。でもどこかに住める場所はあるのは確か。
・決め切らないようにしてるかもな。複雑さもめんどくささも、それらを言ってしまうと冷めるから。
・好きだったら冷静じゃいられないの力強さと軽やかさ。いつだって物語を超えていく人間の業はあるが、でも初心に帰るための物語は必要なのさ。
09.29(金)
・時間はたっぷりあるなぁ。平和だなぁ。
・漠然とした不安というのは淡いがあって、途方に暮れている感じなのではないか。余白があることへの見通しのなさ、そして穏やかさに幸せを感じてしまうと、それが突然崩れたときのショックが大きいからこそ、和らげるための防御として先に備えたくなるのではないか。人間って一筋縄ではいかないですねぇ。
・でもさ、穏やかな時間が突然崩れても、その後でなんとかやるじゃない。いつだって既に備えはできているし、準備は終わらないものだ。来たときに受けて立てばいい。
・海外に住めなくても、定期的に訪れることはできる。だからこその拠点。アーティストインレジデンスにまた参加したい。様々な思想に触れるためにも、英語はマジで流暢になりたい。
・写真にすがるようじゃダメだ。きっと。距離がある方がいいと思う。
・自己防衛のためじゃなくて、みんなに好かれたり、人が多い場所は得意じゃないんだから、それでも繋がれる人と結果的に繋がったらいい。すがるように求めなくていい。
・すげぇ、家からスタジアムの照明が見えた。めっちゃ近いところでやってんだな。
・弱さを抱えたままの強さは、手放すことにあるのかもしれない。
09.30(土)
・少しずつ見せ方を学んでいきたい。見せるのは別だからこそ、自分が腑に落ちるやり方を見つけ出してみたい。
・ラーメン極めてしまいそう。
・怖いものは怖い。それを脅かしてくる人は付き合えないよな。
・熟睡なんてあるのか。
・頭を手で揉むといいらしい。
・時間と尊敬。てげてげな文化はいかにして構成されるのか。
・約束は縛るものではなく、でもせっかく人間が集まるのだから、信頼として築かれるようなものなんだろうな。
・言葉の背景を知るには、まず解すことかもな。環境を整えてみる。
・ツタを刀で切るように、生きにくいと思わせている考えを手放していくこと。
・誰かを貶めたくなるとき、やはり自分はどうなのか問いたいものだ。
・伝えるのではなく、世に刻む。上手い伝え方などなく、口にしてみるのみ。
10.01(日)
・街を俯瞰できる高いところの近く。その麓とかに住みたい。山の途中だと普段が不便だからね。散歩もしにくいし。原付とかですぐに山に登ってボーッとできる感じがいいんだろう。そんな拠点を見つけていきたい。
・怖いことを面白がるのは難しいかもしれないけど、書くことで日常を面白くすることはできるんだきっと。
・誰かを救いたいという人が、容赦なく人を蹴落とすことだって、何の矛盾もないような気がする。それでニヒリズムに闇堕ちすることはないが。
・お金が必要ない世界が来たら、全てを分かち合わないといけない。でもそうやって生きていくのは自分にとって苦しい気がする。だからこそ、より納得感のあるお金との関わりがしたい。
・そうだな、共に生きることはできる。
・スペインにいるうちに、EU圏内でアーティストインレジデンスしてみたい。
・健康で文化的な生活をしたいものだ。
・心の故郷は混沌だということ。始まりは全てが混ざり合い、形があってないようなものだった。混沌とは落ち着かない刺激ではなく、わからなさに留まるとむしろ見えるものが出てくるように、天と地がないような状態が落ち着くように感じていくものだ。
・何があっても帰ってこられる、絶対安心安全の場所というのは、存在しないのかもしれないな。
・夜、窓開けて入ってくる風が心地よい。スペインにも秋が来るんだな。今月のこのちょうどよい秋をたっぷり楽しむぞ。
・秋風や放たれた窓影写す。