2023.02.27-03.05|雑記帳

02.27(月)

・良心とは直感であるのかもな。内側にある、生きて積み重ねてきた知識である。

・対話は他者に対する場合もあるが、自身にしっかりと聞ける場合はそれも対話と言えるんじゃないか。せめて内部では欺瞞をせず、素直に聞くことだ。

・人間にとってよいものであることが善だとする倫理。捉え直すのは人間がいい感じになると思ってるから、自分なりの善なのかもしれない。その方が人間的に幸福であるんじゃないかという倫理なのか。

・誰しも様々な面があるとはいえ、自身の声として聞いたとき、ひどいことをできる人はそんなにいないのかもしれない。大概が権威主義的良心として、自身にインストールされたことに気付いていないから息苦しくなるのでは。

・反抗というのは積極的な意味合いがある。理性と意志を肯定する行為である。

・人間的でありたいのは、自分にとっての良心なんだろうな。

・閉じる良さというのは、孤独を受け入れることであり、それは捉え直しができるようになってくることだ。

・自己表現を強いられる仕組みにはうんざりする。

・人間は根源的に、絶え間ない不均衡や分裂の中で生きるものである。矛盾を拭い去らなくてよい。

02.28(火)

・「人のもんを欲しくなる、ロシアのようなものだね」と犬を散歩しているおばあちゃんが言ってた。秀逸なたとえだな。

・経済と社会へ苦言を呈することで、上に立ちたいという方向性だけは避けるようにしよう。

・謙虚さや尊敬の根源を探りたい。愛であるのかな。そこを探ってみると、もう少し曖昧さを許容できるようになるかもしれない。

・本が売れないから、簡単でわかりやすく読まれる文体になってくるのでは。こうしてわかりやすさが重視される。曖昧だけど深く潜って書いた文章が読みたい。そこに他者の目線はほとんど考慮されていないから。

・曖昧さや矛盾を消しさる社会はしんどいと思うんだ。

・真理の探求には愛が含まれている。批評やツッコミはそれらを内包する場合にのみ、成立するものである。愛なき批評はマウンティングだ。

・書きたいこと出てくるの深夜なんだよな。ほんと困る〜

・花粉症の散文を集めた本ないのかな。

03.01(水)

・利害関係の解像度を高めたい。単純なものじゃないとも思うから。

・発信したものの反応を気にしてしまうが、曖昧なものは伝わりにくいんだから、それはそうか。だからほんと1人でも読んでくれた人がいたらいいじゃない。というか0人でも自分の満足感は変わらないよ。

・技術を学ぶことを盲信しない方がいい。

・Twitterは社会の今の状況であると思う。みんな怒ってる。ほんとに怒りは気をつけたい。

・素直になるのは、言いたい放題ではなく、認めがたい部分を観察して淡々と出すこと。

・複雑なのは大変だ。だから誰かの一部を見て良い人だと言いたいし、自分の倫理に反する人を見たら悪い人だと言いたいんだろうね。

・性格を表す言葉ってほとんど比較だよな。個別化できなければ個人はいないことになるんだろうか。立ち現れていることから人は見えてくると思うんだけどな。

・徹底的に主観を認めていくことぐらい、振り切ってもいいのかもしれない。

・どこかに標準があるはずだという信仰。標準信仰が浸透しているのではないか。

・人に「自分なんて価値がない」と思わせるような社会であるならば、おかしいと思う。それは根源的にある。

・頭(理性)ではわかっているけど、気持ちがついてこない。体ついてこない。ときにはそういうこともあるのが人間性だ。

・「違国日記」読みたいな。

・根源、根を張る、根付く、根に持つ、根や木のような自然的な捉え方はヒントになりそう。

・「人間は唯一無二の存在であり、他の誰とも同じではなく、自分が他者とは切り離された存在であることを知っているゆえに、孤独なのである」とフロムは言った。大概の人は孤独とは寂しく、誰かといることで拭い去れるものだと思っているだろう。だが、人間性という孤独を認めていくことで、色んなことが繋がっていくものだと思う。そこを出発点にしたい。

03.02(木)

・個人のサイトやポートフォリオ見るの結構好きだ。思いがけない活動や散文を見られたりする。だからこそ、この文も誰かが読んでくれたらいいけど。

・立体的に立ち現れてくる、人間性を捉え続けることが、変わることに慣れていく態度なんだろうな。比較をしないためにも。

・問いを持たない人であっても、何らかの形で単純で親密なつながりを持てる。排除して諦めなくていい。

・好きなように世界を捉えるのが、楽しくてしょうがない。たとえ妄想だとしても、上等だ、おもしろいじゃないか。行儀よいフリで冷笑して悲観的に生きるのならば好きにしてくれという心意気。

・文章を読んで鵜呑みにすることは、むしろできないものだ。確かに言いたかったことをズバッと言語化されていたときの気持ちは、快楽と言える。だけど、それを暫定的なものとして、また進んでいく。というか勝手にそうなってしまう。だからどんどん読んでハマっていけばいい。足がかりに進んでいくのだから。

・暫定解というのは、「まぁとりあえずそういうことだとさせておいてよ〜」ぐらいの態度であるような。

・仮初めだとしても、ほんのひとときだとしても、安心できると思う人たちのそのひとときをどうして破壊できると思うのだろうか。そう思いたいのならば、わざわざ突き付けなくてもいい。

・第一次世界大戦、ホロコースト、水俣病などを生きた人たちの活力に惹かれている。

・誰にも見られないと意味がないという呪い。そうだろうか。過去の人たちはそんなものないのに作った。身近な人や自分のために。その感覚を取り返したい。

・世界は立ち向かってくるものではない。その深淵は私たちのものである。

03.03(金)

・守備重視で安定して勝ったバルサは衝撃だった。サッカーっておもしろい。

・自由を求めすぎると息苦しくなる。だけど強い結びつきもまた個人をなくす。それでいいと言う人もいるが、果たしてそうなんだろうか。孤独が表現を生む。それを取り上げられたくはない。

・共感できない意見でも、なるほどなぁから、思いついたことを連想的に話していけば、反論だと思われてヒートアップしていくのは避けられると思う。

・「その人が『なに』であるかーその人が示したり隠したりできるその人の特質、天分、能力、欠陥ーの暴露とは対照的に、その人が『何者』であるかというこの暴露は、その人が語る言葉と行う行為の方にすべて暗示されている(ハンナ・アレント)」意図的な要素である、人が属しているとされているカテゴリーとは別に、誰であるのかというのことは、立ち現れるものでしかない。

・アフリカの合意形成のプロセスには、対話の根源的な要素がありそう。

・怒りも流動的で、そのとき働きかけた相互の作用の運なんだような。だから固執しても既に過ぎ去ってしまっている。

・人間は他者との関係で生きてるのだし、無理しない範囲で自分なりの善をしてけば、なんか楽しそうじゃねってかんじよな。

・どこに進みたいなんて、わかるわけないよ。わかってたまるかとも思う。

・安定などないということだ。流動的。変わっていく。でも慣れることはできる。人間慣れるからさ。歴史が語っている。

03.04(土)

・杉の近くを通ると、そのあとほんとに鼻が重くなったと感じるほど、爆発的な症状が出るよな。

・真面目で一生懸命仕事してしまうような人が、無理してないとか言うのは勘弁してくれ。応援してるけどね。

・副産物的に生まれた自分の価値が、誰かに必要とされるならば、人間を愛するものとして、いっちょやりますか、という態度がいいんかもな。あくまでも副産物という前提はなくさないようにしたいけど。

・近ごろなぜか、20世紀初頭を生きた人たちに惹かれている。世界大戦、ホロコースト、水俣病など、壮絶な経験をした人たちは、社会という指針ではなく、自身の孤独とともに、人間性というのは何者であるのか、を問う必要があったのではないか。だからこそ、彼らが見出したものに触れて、自身の次の発見のための問いとしたいのかもしれない。

・立体的であるからこそ、必ずどこかで人を不快にさせるはず。それは仕方ないんだろうね。だから作ったものをいいと言ってくれた人たちの期待を毎回満たすことはできない。そう思うとちょっと楽にならないか。

・死が愛と結び付くのか。いよいよ死という概念をさらに探究するときが来たんだろうな。

・あらゆる人が悩んでいる。苦しんでいる。不安である。人間性というのはどうしようもなく悩ましいのだ。

・理性が身体と心に合わせてあげる。理解を示す。精神的なものが身体より優位性を保つのは不自然だ。

03.05(日)

・遠い国で同じように、孤独と苦しみを受け入れて生きている人に触れると、温かく嬉しい気持ちになる。

・人生には大変なときもあると考慮するのは大事だよね。

・孤独を武器にせず、苦しさを受け入れながら、刺さるような表現を。やはり怒りを伝えていくような表現より、遠い誰かが孤独を受け入れる勇気をもてるような表現でありたい。

・役目を果たした充実感を得るために仕事をする。そこから剥離しすぎないようにしたいものだ。

・ザッピングして本読むのはダメだ。没入しないと。

・たとえや言い換えに、その人の人間性という根源が出るのでは。

・アイデンティティが他者の価値に置き換わる市場的考えは、人間性を考慮せず、服従されるがままであるところが、気に食わない。

・精神分析が腑に落ちないのは、生の人間性を考慮してないから。取ってつけた文章で人間が書き留められるならば、なんてつまらないだろうか。ときに矛盾して、どうしようもなく変わってしまう人間の力を俺は認めたいと思うんだ。

・仮面を被った善意ある支配。あなたのために。正当な怒り。気をつけたい。

・批判や評価を下すとき、正当化の怒りや優越感のためではないか、自答してみる。

・「私はまだまだ生きるでしょうし、今後多くのことを体験することと思います─そしてまだこれからくる日々には、苦しいことがたくさん隠れていることでしょう。しかし私は自分の力を手に入れます。私は以前より勇敢になり、動揺しなくなりました。私は偉大な、不可能な事物にも、たじろがない自分を感じております─そのくせ、小さな事物にも堪えない自分であることも、よく知っているのですけれども。(若き女性への手紙)」勇敢になり、動揺しなくなった。不可解な物事にもたじろかない。それでも小さなことにも堪えない自分がいる。その矛盾は、決して生きることをくじくわけではない。むしろ、差し込む光に向けて手を伸ばす、たしかな活力となるのだ。