12.02(月)
・久しぶりの時差ボケかもしれない。とはいえ、ジョージアとの時差は3時間だけなのだけど、なんだかふわふわとしている感覚はある。ほんとに日本が近く感じるなぁ。
・あれだけ体力的には疲れているのに、夜に今後の不安感が襲ってきて、苦しくてなかなか寝付けなかった。人体って不思議だ。今この瞬間の疲れの回復に努めるよりも、まだ訪れていない未来を心配するとは。
・挨拶が返ってきたり、親切にされたりすると、少し驚いてしまう。自分はつくづく、ヨーロッパの人々の雑な対応に慣れ切っていたんだろうね。それによって自己を低く見積もっていたわけではないのだけど、そういう世界だと思っていたから、タイに来て、新しい世界にいる感じだ。
12.03(火)
・こだわっていたり、偏見があったりしても、それを手放してやってみることが、服の楽しさであるかもしれない。これってすごいことだ。確かにこだわりを手放すのは良いものだな。服は発見である。こだわりの服というよりも、むしろこだわりを手放すおもしろさがある。
・「黄色い歓声」を「黄色いパンツ」と聞き間違えられる。
・意欲は上がったり下がったりするが、創作をずっと続けたいものだ。同時に、自分にとって何がそういう営みに入ってくるのかを見極め続けたい。
・眠くなるまでベッドに入らないってほんとうに効くのだろうか。とりあえず試してみることにする。
12.04(水)
・眠くなるまで寝ないのは、良いかもしれない。いくらずれ込んでも気にしないこと。
・久しぶりに乗ったバイクタクシーが楽しすぎる。爽快感。あぁ久しぶりにバイク運転したいなぁ。
・大人が大人数で集まってやることが、飲み会という人生は嫌だと思った。そうじゃないことを楽しめるような人たちといたいし、自分もそういうことが提案できるようにしたい。
・「しっぽり話そう」という明確な時間になったとき、そういう話をするのが、すこぶる嫌だという話で盛り上がった。最初はふざけて、2軒目とかでしっぽり話すとかじゃなくて。いつだって対話をしたいときはしたいものだ。そういう話をしましょうという流れにさせられて話すときほど嫌なときはない。
12.05(木)
・人の話をジャッジしてこない人と話すのは楽しいよな。
・買ってみたタイ料理が辛すぎた。牛乳を飲んだのに、口内が痛い。辛い食べ物は美味しくもないし、なんなんだろうな。
・移動生活のおかげか、街の位置関係は掴みやすくなったような。
12.06(金)
・タイのマッサージに行ってみた。きっと上手な人だったからか、押されるところ全て痛くて、「地獄ってこんな感じか〜」ってぐらいずっと痛かった。痛すぎると、「全部いてぇじゃねぇか!」って怒りが湧いてくるんだと知った。確かに身体は軽くなったし、それだけ身体がガタガタだったということだろうが、痛がりっぱなしの1時間を受けるためにお金を払うって、なんだかこれでいいのかと思った。トイレの本体にカタカナで、「トウキョウ スッキリ」と書いてあったのがおもしろかったので良いか。
・たとえば、手書きの良さについて言及されるとき、デジタルで書くことが本質的じゃないという帰結だったりするのだけど、なんだかモヤモヤしていた。文字を書くルーツに立ち返ると、何かに掘って書いたり、素材を削って書いたりすることで、手書きであろうと、デジタルであろうと、どちらにしても過程だ。手書きが本来の書くことではない。だからこそ、好きな方を使えば良いのだと思うんだよなぁ。
12.07(土)
・予定にて、日本時間とタイ時間を間違える。ヨーロッパでは時差が離れているから混同することはなかったけど、日本とタイは2時間だけだから、日本時間だっけ?タイ時間だっけ?となりやすいような。
・サッカーのおもしろさを説明する。自分で話していて、思わぬ熱が入り、やっぱりサッカーっておもしろいよなぁと思う。その夜のバルサのベティス戦は勝っていたのに、アディショナルタイムで点を入れられ、引き分けになった。サッカーっておもしろいよなぁ…
・営みは続けたいけど、ちょっと進まないときもあっていいし、とりあえず今を生きのびたいって感じだ。
12.08(日)
・自分は「それを考慮していない」というのが極端に嫌がっていたのかもしれない。ただ、現時点で思い付かないことを公表することは、もっと気楽に考えてもいいのではないかと思った。
・やっぱり、ヨーロッパの古着スタイルが好きだ。「Uniform Display」という、イギリスの古着ファッションのインディペンデント雑誌のような、コミュニティのようなものを見つけたので、色々と見てみることにする。
・社会を「壁」のように扱って恨むより、小さなことをやってみることを繰り返し続けたい。そうやって生きた方が楽しそうだもの。