2024.11.04-11.10|雑記帳

11.04(月)

・バレンシアの洪水で、Carmencita Film Labへの直接の被害はなかったようだ。ひとまず良かった。だが、現場は未だ厳しい状況のようだった。

・Tbilisiの冬はそこまで寒くないと聞いていたが、今週から朝方の気温がマイナスになる予報だ。11月でこの気温は寒いよ。

・家の前にある、風に揺れる木をボーッと見ていると、何か小さいものが素早く動き、よく見てみると、尻尾がふさふさのリスであった。リスがいるんだね。

・前回、「センスの哲学(千葉雅也)」の読書会を行ったポッドキャストの収録を経て、「ファッションを哲学する」ことへの関心が急激に高まっている。服装については、ずっとモヤモヤした感じがあった。だけど、「着こなし方」とかではなくて、人間が服を着るという行為自体、つまりは装うことを身体と文化を哲学するように考察していく捉え方に、本を通して触れることで、「あっおもしろいかも」となった。

11.05(火)

・「制御不能なものを前にして、たとえ小さな場所からでもいいから、いやそういう場所でこそ、じぶんたちにほんとうに可能なことを問いなおす、そのような作業がそちこち始まろうとしているかに見える。じぶんたちの社会の初期設定を点検することから始めるといってもいいし、日々の暮らしのフォーマットを換える、ギアを入れ替えるといってもいい(濃霧の中の方向感覚)」まさに、ポッドキャスト「共存人類学研究会」をやっていることを表しているようだった。まずは小さな場所で、自身の納得感があることを小さく始めてみる。誰かのためや自分のためなど、「何かのため」という目的性から外れたところで、半ば衝動的に始めてみることなんだろう。点検作業は、予防という側面でもあるが、予備を作ることでもある。

・家における、日当たりと音の関係を考える。日当たりが良いことより、何よりも静けさが保たれていて、周りの音も、自分が出す音も気にならない環境の方が大事だ。

・なぜか2人で「U.S.A.(DA PUMP)」を歌う。改めて、なんだこの歌詞は。もちろん良い意味でね。

11.06(水)

・フィルムにおける、「プッシュ」と「プル」の概念は理解していきたい。

・フィルムカメラやフィルムの価格は、どこの国でも変わらず高騰化しているっぽい。

・バンパーのない車をよく見かけるけど、そんなにカジュアルに外せるもんなのか。

・ジョージアにおける、ロシアとの関係性について話を聞く。ロシアのウクライナ侵攻後は、徴兵されたくないロシア人が大量にジョージアに流れてきて、物価が上がり、家も空きがなくなったらしい。日本人と同じく、ロシア人もビザなしで1年間の滞在が可能であるようだ。彼らはビザが切れそうになったら、隣国のアルメニアに行ってビザランをするんだと。まだたくさんいるので、以前物価は高いままだと。実際、ウクライナの旗を掲げている家や、ロシア人を侮辱するグラフィティもよく見かける。決して、ロシアの行為を支持したくはないのだが、個人の顔を見ずに、ロシア人と括って判断することはしたくない。とはいえ、暮らしていく上で、物価の高騰化はたまったものではない。もう少し、色々な人と話してみたい。

11.07(木)

・バスに乗っていると、チケットの検査員に遭遇した。ここでは初めてだ。横から無言でニュッと検査機を差し出してきたので察知した。

・自分はサッカー好きで、興味ない人はたくさんいるってわかっているのに、どこかサッカーはおもしろいだろと決めつけているところがあって、他者が野球の話を熱っぽくしていると、「もういいよ」と思ってしまうもんだな。

・「道にキャベツの芯が落ちてる〜」と思って見ていて、パッと目線を上げると、目の前に村上春樹のグラフィックアートがあった。Tbilisiのどこかにあると聞いてから探し回っていたのだけど、まさかのこんなところに。近くのお店の人に聞くと、誰が描いていつからあるのかわからないらしい。

11.08(金)

・バナナを食べて思ったけど、こんな甘くて美味しい自然物が生成されることが信じられないよな。自然からの享受で生き物は生きているというのは、まさにバナナを見て体感した。

・「めっちゃいいな〜」って思って古着屋で買ったパンツ、家でタグを確認すると、カタカナで「ユニクロ」と記載があった。ここ、ジョージアまで長旅をしてきたユニクロのパンツをわざわざ買ってしまった。結果的に気に入っているし、値段も安かったから返品しようとは思わないけど、最初は「何やってんねん」と少し落ち込んだ。

・おもしろい人はよく笑うとは、確かにそうだ。おもしろがる感覚があるわけだから。

11.09(土)

・荒い運転をするマイクロバスの運転手は、バルサの帽子を被っていた。

・アートギャラリーの展示を見に行くため入り口の扉を開けると、中に黒猫がいた。こちらに全く動揺せず、一緒に階段を登ってくれるも、そこの空間には誰もいなかった。諦めて階段を降りると、猫も付いてきて、「ニャー」と見送られた。

・いつも酔いそうになるほどの速度を出すバスが、未だかつてない丁寧な運転であった。と思っていたけど、故障か何かで速度が出なかったっぽい。そうだよね、そんな丁寧な初々しい運転をする人がいるはずないよね。

11.10(日)

・日本以外にも紅葉はあるもんだ。だとすると、紅葉をわざわざ見に行こうとなるのが、和の心なのだろうか。

・「21世紀の楕円幻想論(平川克美)」を読む。「ためらい」が文化を作るか。

・「マユリカのうなげろりん!!」のYouTubeチャンネルで、とんでもないライブ配信が始まっていて、思わず見続けてしまう自分が怖い。赤いランプが点灯したときの盛り上がり方がすごかった。見られて良かったと思ってしまう自分がいた。マユリカには女性ファンが多いと聞くけど、ほんとに信じられない。自分は下ネタへの耐性はある方で、だからこそマユリカのポッドキャストで、お腹痛いぐらい笑えるのだけど、それでも聞いてて下ネタがキツいときあるのに、これに耐え得る人は結構いるということなのか。世間というものがわからん。