10.21(月)
・「誰かに怒られるぐらいなら死んだ方がマシだ」と思えるのは、才能なのか。
・本が先生だ。世界だって先生である。そこにわざわざ的を得ないことで怒ってくる人が入る余地は、何度考えてもないよなぁ。
・やっぱり初対面の人の英語を聞き取るのは難しい。これなんとかしたいな。土台を鍛えたい。
・やり取りを生みたいから人前に置くのだ。
10.22(火)
・銀行の口座開設をしに行くと、担当窓口で新人トレーニングみたいなのが始まった。めっちゃ談笑しながら盛り上がっている。海外の接客って、基本放っておかれるから自立心が芽生えるよな。
・今日は近隣の犬に吠えられなかった。素晴らしい。やっぱり犬は絶対に目線を合わせない方がいい。
10.23(水)
・「想定読者ではない」って言葉が、終わりにくると終わってしまう。その言葉が始まりにあるのならば、受け取れることもあるだろう。想定読者ではないことを認知した上で、それでもなお違いがあり、すれ違い続けることは、まさにそれだけ世界は豊かであるってことだ。
・アート系やフィルム関係、フォトグラファーの写真集の豊富さは、やっぱりヨーロッパやアメリカが恵まれているよなぁ。そのために移住してもいいぐらいだもの。
・静けさは、素朴さへの信仰ではない。むしろ、複雑さを保ったまま、静かであるから美しく思えるのだ。
10.24(木)
・どんどん矛盾して、一貫性のないことを言っていこうと思う。
・知のダークサイド、探究のために目の前の人を犠牲にする行為はしたくないね。
・肝心なところは対応してくれず、どうでもいいところで細かいのが、海外のサービスあるあるだよなぁ。
・パントマイムの「が〜まるちょば」っているけど、「こんにちは」って意味のジョージア語から取ってるんだ。
10.25(金)
・大きい手続きがようやく終わる。なんだか気が抜けたというか、そんな感じがする。あくまでも、手続きを進めることが目的ではなく、その後が大事なのだが、大変だったからこそ、「デカい仕事」みたいな感覚になって、仕事が終わったという開放感が生まれてしまっているのだろうな。
・「マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0」のリボルバー・ヘッド回を聞いて、腹を抱えて笑う。秋の風物詩であり、今年も最高であった。でも、何がおもしろいのか自分でもわからない。すごく日本的なハイコンテクストなお笑いだよな。このおもしろさを、状況を全く知らない人に伝えるのは難しいんだろうなぁ。
10.26(土)
・家から出た途端、3匹の犬が道路を塞いでいるが、絶対に目を見なかったことで、吠えられなかった。帰り道では、いつものルートの先に、スクーターを吠えながら追いかけるヤバめのアクティブな犬が見えたので、遠回りをしてみると、そちらには犬がおらず、無事に帰宅できた。良い判断であった。
・アウェイ戦のクラシコ(レアル・マドリードvsFCバルセロナ)を観る。前半はマドリードのハイプレスにバルサが押されていて、ハラハラした。途中で、結果オフサイドだったけど点が入り、ここ数年はいつもマドリードが決めて負けてきたので、「もうまたこのパターンじゃん」と嘆いた。後半は一転して、バルサのペース。ハイラインで、ほとんど全てをオフサイドにかける戦法がハマっていた。これおもしろすぎたな。オフサイドの駆け引きって、ほんとにサッカーのおもしろさが詰まっている。ラミン・ヤマルが逆足でスーパーゴールを決めて、4-0で快勝した。素晴らしかった。ほんとに久しぶりにサッカーでこんなに豊かで満たされた気持ちになった。近年のバルサのクラシコはひどかったから。いや〜うれしい。さらに言うと、次はハイプレス作戦に適応してきたレアルに勝ってやりたい。今季はいける。
10.27(日)
・「センスの哲学(千葉雅也)」を読み進める。作り手としては、どう並べても作品として成立してしまう。だけど、秩序だって並べられていないと作品として認めないという態度が一般的なのは確かだよな。
・予測が外れることへの耐性ってあるよな。それに直接振り回されないこと。動揺することがダメなんじゃなくて、動揺もするけど、同時に別軸でパターン認知するって感じが耐性を作っているんだろう。あとは問い続けることなど。
・社会や教育のためにじゃなくて、自分の些細なきっかけを集めてみると、テーマみたいなものが現れてくる。そのあとに、そういった目的と似通う部分があったら協力していくみたいな感じが良さそう。そこを見出すことと、繋ぐ言葉を持っておくことだろうね。
・逸脱だけじゃなく、規則や制限を作った上での逸脱(通常の自分)があると良いのか。規則を全て嫌うのではなく、自分でそこもデザインしてみることで、引き締まったリズムのある作品や活動になるんだろうか。
・どんだけするんだって心配になるぐらいの欠伸。
・夜に宿の庭を通ると、暗闇で何かが動く。びっくりした。君か。常駐スタッフの猫(噛まれていない方)だ。玄関の扉を開けようとすると、「開けてよー」とばかりにニャアニャア言われる。中に入れてしまうと、行き先もなくてスタッフを呼ぶ羽目になりそうなので、別の場所に行くふりをして、そちらに誘い出し、急いでドアを開けて滑り込む。悪いね。閉める直前でこちらに向かってくる姿が見えた。ほんとにこの国に来て、こんなに動物、しかも犬猫という人馴れしている生き物を「動物」だと認識して付き合っていくことになるとは思わなかった。