2024.07.29-08.04|雑記帳

07.29(月)

・本を読むことの立場。読者は傍観者であり、フィールドに出ていないのではないかという葛藤。思ったが、確かに全てに首を突っ込んで関わることはできない。でも偉そうに傍観して終わりたくもない。だからこそ、人と人の間に置いていくような態度こそが、自分にとってのちょうど良さだと思う。たとえば、何かをしている人たちが一息入れる場所を作ったり、考えるきっかけを作ってみたり。そういった”間”の行為を担っていたい。

・ムルシアにいてもう1ヶ月ぐらいになるけど、いよいよ雨が降らんかったな。そして、ムルシアは憎いほど嫌いという感じではないのだが、まあタイミングなんだろうけど、ムルシアのせいにするのにはちょうど良い理由がたくさん生まれるような街だな。まあもう来ることはないだろう。

・全部に反応しないでくれと思うこと。反応しないでくれるありがたさ、そっとしておいてくれる良さってあるかもしれないね。

07.30(火)

・他のゲストと少し話す。フランスから来たらしく、スペインは初めてだと言うが、初めてのスペインがここムルシアって、マジでもったいないよなぁ。もっといい街たくさんある。何か目的があったんだろうけど。

・スペインにも暴走族がいた。改造した原付も混ざってたけど。

・謙遜ではなく絶対にお世辞だし、少し話しただけで分かるわけないとは思うが、「あなたの英語力は、advancedレベルね」と言われてうれしい。なんだかんだ、地味に力は付いてきているのかもしれない。

07.31(水)

・似合っていないけど、似合っている。そういう服装もある。似合っているのが良くて、自然だから良いのでもない。似合ってはないけど、それがすごく今のその人を表していて、なんだか良いという状態がありそう。

・「最強のスナイパー『シモ・ヘイヘ』じゃねぇか」ってツッコミがニッチすぎておもろい。令和ロマンいいよね。

・喉が痛くて、また風邪かな。まあいいけど、また長引かないでほしい。

08.01(木)

・居場所は初期段階においては必要で、徐々になくなっていくものかもしれない。ケアの時期と一緒で、徐々に寄りかかるものではなくなるのだろうか。

・傷付いた、違和感があったと伝えた上で、相手の意見を包摂するってすごく大事な態度かも知れない。それないなって思ったけど、そうじゃなかったかとか。

・「このサイテーな世界の終わり」をシーズン2最終話まで観終わる。なんだかんだ、ロードムービーかつ愛の話だった。シーズン1の逃走中のシーンにて、変装した2人の衣装がとても良くて、ああいう2人を撮ってみたいと思った。似合ってないんだけど、似合っているというか。沈黙を味わうドラマだった。

08.02(金)

・ほんとにムルシアとは合わなかったな。何もかも上手くいかない。

・地方系の本を読む。これは肝に銘じたいのだが、決して地方のために何かをしたいわけじゃないんだよな。あくまで、静かに暮らして、活動の拠点となる場所を自分と大切な人たちのために作りたいだけなんだよね。

・フィルムによって、身体性を取り戻そうとしているのかもしれない。

08.03(土)

・ポッドキャスト「オムライスラヂオ」の「DIY BOOKS」さんゲスト回を聴く。めっちゃ頷く。個人が本を作れるはずという着目点。商業出版だけが本じゃないんだよな。手づくりする、自分の範囲でやっていくからこそ、個人で本(ZINE)を作ってみようと改めて思った。

・”そもそも”を問うことの大事さは、1つまたは2つの原理から、淡いの道を見出していくことであり、何よりも発見の喜びがあるからなんだよね。

・日本のお弁当文化っていいよなぁ。ほんとにスペインは惣菜的な食べ物が少なくて、まあそういうのも慣れてしまったのだけど、気軽にどこでもお弁当的な食べ物を持ち帰れる日本的な環境を懐かしむ。駅弁食べたい。

・横断歩道を渡ろうとしているおばあちゃんたちが、わりとギリギリでなんとか気付いて止まったバスの運転手に、軽く投げキッスしてにっこりしていたのが、なんだかいいシーンであった。

08.04(日)

・喉の痛みが引かない。眠れない。体調は波だというが、健康の波はいつ来るのか。しんど。

・他の人の作品に嫉妬してしまう若手小説家の話を聞いて、思い返すと、自分は嫉妬ってあんまりしなくなってきたような。たとえば、自分がやりたいようなものを既にやっているように見える人がいて、いいな〜と思ったりはするが、その人と自分を比べて、自分はなんてダメなんだとかは思えない。”ようなもの”というのがまさにで、見えている部分は一部であり、その全体を捉えようとすると、自ずと比較という物差しではないものを使うことになるのだから。それに、もう自分が納得する活動をしないとどうしようもないしなぁと思っちゃったからかなぁ。

・改めて”パンデミック”という、どえらい時期を俺たちは生き抜いてきたんだよね。

・日曜日に空いているスーパーが近くにあった。よくあるぼったくり気味のミニスーパーではなく。嬉しすぎる。

・話を最後まで聞かない人って、ほんとに興味なくなっちゃうなぁ。どうしても、色々な意味で”待てる人”に興味を惹かれるし、話していたい。

・ポートレートをたくさん撮りたいと思っているが、誰でもいいんじゃないんだな。やっぱり自分が撮りたいと思った人を撮りたいんだと気付けた。