04.17(月)
・対話というものが成立するのは難しいと思っていたが、案外それは起こりうることなのかもしれない。これが成立だとこだわることよりも、言葉が凍ってしまうような対話の限界の先にあるものをどう扱うかを探りたい。それが一歩踏み込むことであり、あれもこれもわかるのに、「どうしてもとっておきたかった”これ”はわからないんだ」という絶望を経た先から差すものがあるんだろう。
・だらけたり、緊張したりが生物の呼吸なのだから。
・やはり割り切れない想いというのは存在する。割り切れない先にあるところから、考えることが始まる。
・言葉で何かを刺すこと。それは共存するラインだ。そこに刺すように書く。
・子どもは親の要望に応えようとする(しかない)。「好きなことをしなさい」もまた簡単に尊重を示せる言葉でもなく、ときに人を縛るものとなるんだろうな。
・対話では「直す」という衝動を抑えたい。苦しみが存在していることをただ許容すること。
04.18(火)
・相手の個人の関係性のほかに、その場における関係性というものがある。それでもなお、2人だけに閉じてしまうのは、変化を拒んでいるかのようだ。
・“愛人”っておもしろい言葉だよな。愛する人という文字が、なぜ浮気相手という意味にもなるのだろうか。
・理想に向かうことは重要だが、それを目指しすぎて、既にあるもの(いい塩梅)が存在するのに、さらに完璧に向かおうとして苦しくなるというものはありそう。
・たくさんの楽しみを知っているからこそ、苦しみや悲しさを覗いてみたものを知ってみたいという気持ち。
・やっぱり自分では自分の状況ってわからないものだな。だって当たり前なんだもの。
・人のプレイリストを聞くのって、好きだと思った書店で流れている曲みたいだ。
・「すごいよなぁ、この人にないものを俺は作ろう」という気持ち。
04.19(水)
・シェアすることって、世界が滅びた後みたいな、今あるものでなんとかしていく感じみたい。だったら全然やってるな。今の生活がそうだし。
・多拠点生活も地域への愛着もなりゆきだよな。人や物件との出会いもあるだろう。その接する機会を増やすことはできそうだが、確定させるのはやっぱり運な気がする。
・本を読んだり、文を書いたりする時間が明らかに減っている。それはなんとかしたいなぁ。生活にかかりきりでむしろなんとかやっているとは思うが、そう思ってしまう。
・仕事という役割を通してその土地に住むということは、人間にとってわりと大事な概念なのかもしれない。
04.20(木)
・豚汁を毎日食べたいのだけど栄養的にいいのか。
・撮られた写真が綺麗なものであっても、そこで撮影者本人が美を感じているかはイコールではない。文書だって、書く本人の気持ちと綴られた文字は別だ。
・思想は積み重ねるものではない。すぐに崩れていく。だからといって、なかったことにはならない。
・目ってすごい解像度だよな。新緑の全てが美しすぎる。生命、緑、光が作る影。
・撮った瞬間などあまり考えていない。目についたものを撮る。だから雑記に添える写真としてぐらいがいいのだろう。
・責任には”反応”が関わるんじゃないか。英語だと「responsibility」と「response」で似ているし。
04.21(金)
・朝ご飯食べながら本読むのいいな。
・余暇と孤独を大切に抱きながら、社会的に哲学的対話とかしてみたら良さそう。
・エッセイや散文から定義付けられない思考を読み取るという勘は当たっていた。いきなり結論じゃない。
・思想ひとつで世界を覆い尽くせるという思い上がりをしないのが、散文を読み解く良さである。
・見ることは、目が合っていない時に見られる。
・人を”ひと”と開いて書くとまた印象変わるな。
・東京は明らかに人増えているな。ここ数年は本気出してなかったのか。見くびっていた。
・”聞くこと”は英語を聞くことにもつながりそう。そういった捉え方をしてみれば。普通の学習ではなくて、声として聞くこと。英語はリズム。間を読み解く。
04.22(土)
・苦しむことをお互いさまとすることか。
・自分の低さに留まることは考えたい。それと苦しみの効用を知っていること、肯定は共存できると思う。
・何の目的もなく、ぶらぶらと一緒にうねうね歩くこと。
・ビジホの窓から東京の街並みを眺める。マンション群。窓、窓、窓。こんなに人の帰る家があるのか。土地に建つビルってやっぱり過剰だよな。でもそこに紛れる安心感も確かにある。ここにいたらアジールのような場所は必要だと思うわな。
・面白いと言われたい、笑わせたいって、他者の評価ありきだよな。そこを軸にするのめっちゃ消耗しそう。やっぱり演技のことは気になるな。何か違うものがあるのか。お笑いというものには。情熱でなんとかなるんだろうか。
04.23(日)
・自分の理想が、なぜその姿だったのか見てみること。
・家を借りることを面倒に感じてしまう。そういうものなのか。
・ただそこにいることの難しさ。
・苦しみを見ることも、耐えることへの思考停止の称賛とならないようにしたい。
・わからないね、今後の暮らし方なんて。数ヶ月先だって予測できない。煮詰まると鬱々としてくる。逃げるように散歩して、咳をする。
・決めたら変更したくない(変更できない)と思っている節がありそう。とりあえずで決めて、そこから慣らしたり、変えていったりする道もある。
・自分の世界を作りあげたい。その気持ちはとっておいてもいいんだろう。